2020年12月22日「とあるご資産家の相続対策」

ブログ_相続対策
先日、資産家のお客様と相続対策について話をすることがありました。その方は代々資産家で2代目当主。お歳は80代中頃です。奥様とお子様の3人で広大なご自宅に住んでおられます。
先代のご相続の時に多額の土地を相続して、相続税の支払いにご苦労された経験から、相続に耐えうる財産の形成に力を注いで来られました。
結果、財産総額80億円のうち45億円を金融資産で形成され、土地は相続当時の35億円をキープしながら今日に至ります。

日本の相続税は最高税率が55%で、相続人各人が相続する財産が6億円を超える場合には最高税率が適用されるため、このお客様も55%の相続税を負担しなければなりません。
財産の半分超が徴税されるという途方もない税額ですが、それでもこのお客様の場合は相続税に耐えることができます。なぜなら、80億円の55%は44億円で、ご所有されている金融資産はそれを超える45億円もあるからです。
相続税は相続発生後10ヶ月で納税しなければならず、かつ、原則として現金で払わなければなりません。資産家によるあるケースですが、相続財産は土地や建物の不動産ばかりで現金がないため相続税が払えない。払うために銀行から高い利子で融資を受けたり、泣く泣く代々所有してきた不動産を売却しなければならないなんていうことがあります。

このお客様も先代のご相続の時に多額の融資を受け、長い年月をかけて返済してきたのだそうです。その教訓がご当代の財産形成に活かされたとのことでした。 この方の財産規模にも驚かされますが、そこまで考えて財産形成をされたことに非常に驚きましたし、同時に感服致しました。
45億の金融資産を築くのはとてつもなく大変でしょうし、もちろん莫大な不動産があったり高い社会的地位があったりというバックボーンがあってのことでしょうが、ご本人に大変な才覚がないと難しいと思います。それを一代で形成されて、しかも家族を相続税から守るために準備をしてきたという訳ですから、本当に凄い御仁だと思いました。 と同時に日本の相続税はなんて高いのだろうとも思いました。45億円の金融資産が一瞬で国庫に帰属するというのだから恐ろしいことです。もちろん、警察や消防、学校や病院などの社会インフラの整備のためには徴税は必要なことですが、資産家にとってみれば築いてきた財産が一瞬で無くなる訳ですから、たまったものではないと思います。
このお客様は、「相続税の納税ができる」という超えなければならないラインは超えておられるので、あとはどう相続税を節税していくか、どうやってご家族に配分していくか、をこれから検討していく必要があります。私の番頭コンサルティングはここからスタートしていきます。
先述したとおり税金を払うことは悪だとは思っていませんが、無駄な税金はカットすべきです。お客様とご家族を守るためには私もお力添えしていきたいと考えています。

今日は、先日私が初めてお会いするタイプのご資産家でその生き方に大変感銘を覚えたものですから、ご紹介をさせていただきました。