医療法人化|MS法人セミナー【5】円滑な医業承継

目次

  • 手続きの壁が多い個人開業での承継
  • 理事長交代だけで完結する医療法人での承継
  • 承継を見据えるなら法人化は有効
クリニックや診療所の経営が長く続いていく中で「承継」は避けて通れないテーマです。
とくに、親から子、先代から後継者へのバトンタッチを考えるとき、個人開業と医療法人では大きな違いがあります。
医療法人化による世代交代・事業承継のメリットについてご説明します。

手続きの壁が多い個人開業での承継

個人開業医の場合、医業の許認可が個人に紐づいているため、次の世代に引き継ぐ際には以下のような煩雑な手続きが必要になります。
・一旦「廃院」扱いとし、後継者が新たに「開業」手続きを行う必要がある
・各種許認可も一から再取得が必要
・財産ごとに相続手続きが発生
・分割協議が整わない場合、銀行口座が凍結され、診療継続が困難になることも
これらの要因によって、事業が一時停止したり、最悪の場合は継続不能になるケースも少なくありません。

理事長交代だけで完結する医療法人での承継

医療法人では医業の許認可は「法人」に与えられているため、後継者への引き継ぎは「理事長の交代」だけで済みます。
・診療所は「廃院」せず、そのまま継続運営できる
・許認可や契約関係を維持したまま、バトンタッチ可能
・相続手続きは発生せず、財産の分割問題も起こりにくい
たとえば、「明日から理事長を息子に交代します」と宣言すれば、それで承継は完了。
診療や経営を止めることなくスムーズに世代交代できるのが、法人化の大きな強みです。

承継を見据えるなら法人化は有効

医療法人化は、税金や経費処理だけでなく、承継リスクの回避という点でも非常に有効です。
長く安定した医療経営を目指すなら、将来の承継まで見越して、早めの法人化を検討する価値は十分にあります。